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山梨市を含む峡東地域の農業は、扇状地特有の変化に富んだ気象条件に適応するため、多品目・多品種の果樹が栽培されてきました。また、複雑な扇状地の土地の特性や環境を巧みに利用してきたことで、独特のランドスケープ(土地の上に農林水産業の営みを展開し、それが現す一つの地域的まとまり)が形成され、四季折々に美しい農村風景を創り出しています。
長い歴史の中で、農家の知恵と工夫、努力により築きあげられた優れた果樹農業システムを後世に守り伝えるために、峡東3市と県は、JAなど峡東地域の農業に関わる各種団体とともに、峡東地域世界農業遺産推進協議会を設立しました。
平成29年3月に峡東地域の果樹農業システムが「日本農業遺産」に認定され、令和元年に「世界農業遺産」認定に向けた申請書を、農林水産省を通じて国連食糧農業機関(FAO)に提出しました。令和4年6月18日に新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により遅れていた世界農業遺産科学技術助言グループ(SAG)による現地調査が行われ、令和4年7月に峡東地域の扇状地に適応した果樹農業システムが世界農業遺産に認定されました。
詳しくは峡東地域世界農業遺産推進協議会のホームページ<外部リンク>をご覧ください。