ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 本庁舎西館3階 > 学校教育課 > 義務教育学校 笛川学園の概要を紹介します

本文

義務教育学校 笛川学園の概要を紹介します

ページID:0017479 更新日:2025年11月21日更新 印刷ページ表示

令和8年4月に、笛川小学校と笛川中学校が統合され、義務教育学校として開校予定です。

義務教育学校設置の背景

 笛川小学校・笛川中学校は、共通のコミュニティ・スクールを組織しながら、連携して教育活動を行ってきました。地域の持つ教育的リソースを十分に利活用するためにも、令和6年度の「学校教育あり方検討委員会」において、「児童生徒数だけをとらえた安易な統廃合はすべきではない」という提言のもとに「笛川小・中学校の学校のあり方についての説明会」を通して、「学校の存続と魅力ある学校づくり」として義務教育学校について実証・研究を進めてきました。
 国の方向性も小中一貫教育の推進に向いており、少子化による社会性を育む機会が失われつつある状況や、小中進学による急激な環境変化によって生まれるいわゆる「中一ギャップ」の解消などに対応を求めております。
 そうした中で、今年度の教育内容の実証・研究の期間を経て、義務教育学校としての山梨市立笛川学園を令和8年4月に開校することを目指しています。 
 さらに児童生徒が学ぶ校舎に関しても、「地域・保護者説明会」で、「一体的な教育」と「滑らかな接続」を最大限に実現するため、校舎が分離している事で生じるデメリットである児童生徒の校舎間移動による安全面の課題と心身への負担、他学年交流の阻害や児童生徒の指導記録の分断などを避けて、義務教育学校としての有用性を最大限発揮させるために一体型校舎の整備を進めることを合意しております。

義務教育学校とは

小学校から中学校までの9年間の義務教育を一貫して行う学校です。
 「小学校、中学校は義務教育学校ではないの」と思う人がいるかもしれませんが、平成28年の「学校教育法等の一部を改正」により、「義務教育学校」が、新たな学校種として規定されました。

小中学校との違い

現在の小中学校

小学生と中学生は、それぞれ別の学校で過ごします。

小学校、中学校それぞれの校長、教員組織のもと教育を行います。

義務教育学校(施設一体型)

小学校1年生で入学し、中学校3年生で卒業するまで、9学年が同一の学校で一緒に過ごします。

一人の校長、一つの教職員組織により、めざす児童生徒像を共有し系統的な教育を行います。

山梨市のめざす義務教育学校

(1) 9年間を見通した系統的な教育

  • 一貫した教育課程の編成を行うことができ、教員の教科専門性を活用した基礎から発展的な学習を実施できます。
  • 小学校高学年で教科担任制を導入することで、教科指導の専門性を高め、中学の学習へ円滑につなげます。また、こうした課程を経験することにより、中学校への進学時に学習や生活面で子どもたちが直面する不適応(中一ギャップ)を緩和・解消することができます。
  • 中学校教員の専門性を小学校課程での授業に活かすなど、教員間の連携による指導力の向上が期待できます。

(2) 子どもの成長に合わせた柔軟な教育

  •  柔軟な学年区分を設定することで、今までの「6-3制」ではなく、「4-4-1制」、「4-3-2制」など、児童生徒の心身の発達段階に応じて柔軟に対応できます。
  • 独自の教科を創設したり、指導内容の入れ替えを行ったりするなど、学校の裁量で柔軟な学校運営ができるようになります。

(3) 社会性の育成と人間形成

  • 異学年交流・交流学習の促進を図り、リーダーシップ等の社会性の育成ができます。
  •  9年間、同じ教職員組織が指導するため、情報を共有しやすく、子どもの個性をより深く理解し、きめ細やかな指導や支援を行うことができます。

(4) 豊かな「人間力」の育成

  •  学力だけでなく、豊かな感性や道徳心など、知・徳・体の調和のとれた人格を育てることができます。
  • 職業生活、市民生活、文化生活などを充実して過ごせるような、生涯にわたって生き抜く力を育むことを目指し、生きる力の基礎づくりを行うことができます。

(5) 地域とともにある学校づくり(コミュニティ・スクール)

  •  地域の歴史や文化、産業に根差した教育を展開し、地域への誇りや愛着を育むことを目指します。