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大地の恵みを神格化した菩薩が地蔵菩薩であるといわれます。
人は死ぬと、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道のいずれかに行くといわれます。その六道救済のため、六つの分身として彫刻される六地蔵の石仏は、室町時代にはじまり江戸時代には実にさまざまな形状で造られるようになりました。
福寿院の境内に所在するこの石幢は、六角柱状幢身の各面に、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六道に対応する金剛願地蔵・金剛宝地蔵・金剛悲地蔵・金剛幢地蔵・放光王地蔵・預天賀地蔵をそれぞれ一面に一尊ずつ右回りに配しています。