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旧根津家住宅主屋

ページID:0010366 更新日:2024年3月22日更新 印刷ページ表示

【国登録有形文化財】旧根津家住宅主屋

  • 旧根津家住宅主屋1指定年月日
    平成19年12月19日
  • 所在地
    山梨市正徳寺296番地
  • 管理者
    山梨市

解説

旧根津家住宅主屋2旧根津家住宅は、鉄道王と称され、日本の近代化に影響を与えた初代根津嘉一郎の実家で、嘉一郎の関与の元、県会議員、貴族院議員、平等村長などを歴任した甥の根津啓吉により昭和7年頃から昭和10年にかけて整備されました。
根津家は代々農商を兼営する屋号「油屋」を有する豪農で、明治20年代には261町歩を有する山梨県第2位の大地主でした。
主屋は昭和8年に竣工したことが、上棟式で使用した鏑矢の墨書で明らかとなっています。現存部分は、入母屋造の2階建で、土間に入ると帳場を備えた15畳の事務室、奥に座敷が3室縦1列に並び、その上部は1階と同様の3室構成の2階となっています。1階座敷列最奥の座敷(主人居間)は、畳11畳と1間半の床に平書院を備え、座敷列の北は平屋で、台所、土間、脱衣室、浴室、便所及び10畳和室(女中室)が置かれます。座敷列の東側には便所と廊下を隔てて4畳半仏間があり、さらに東奥の蔵前を経て3階建の土蔵に繋がっています。引掛桟瓦、コンクリート布基礎、ボイラー設備、城口式トイレ、屋内消火栓の導入、電気配線の埋込など、各所に当時の先端的な技術が盛り込まれています。屋根は起りのある入母屋で、外壁は女中室、浴室、台所以外は黄漆喰塗で仕上げ、建具は面取桟の格子組、付け子、無双、組障子など手の込んだ仕事がされています。
旧根津家住宅主屋は、山梨県における昭和初期近代和風建築の代表例として貴重です。

  • 木造二階建 入母屋造 桟瓦葺
  • 桁行23.17m(二階建部分15.60m)
  • 梁間20.60m(二階建部分7.57m)

国宝
重要文化財
国登録文化財
市登録文化財