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本多智之さん(三富地域へ移住)

ページID:0007385 更新日:2024年3月5日更新 印刷用ページを表示する

IT企業のSEから、地域おこし協力隊を経て農家へ転身。
無農薬栽培にこだわり、伝統野菜の継承にも努めています。

(1)プロローグ

2017年に地域おこし協力隊として奥様と共に移住した本多智之さん。活動の一環として農業研修を受け、現在は無農薬栽培に取り組んでいます。就農から4年。「ようやく採算がとれるようになってきた」と話す本多さんに、移住の経緯や農業の魅力、山梨市の魅力についてお聞きしました。

(2)山梨市に移住しようと思ったきっかけや選んだ理由は?

地域おこし協力隊として、コンクリートジャングルから自然豊かな山梨市へ

家族写真

以前は、東京のIT企業でシステムエンジニアをしていました。職場は丸の内。通勤も含めて常に人工物に囲まれていた反動でしょうか、週末は山登りをするようになり、山梨にもよく来ていました。そんななか、山梨に移住した山仲間から牧丘の農家でのアルバイトの話を聞き、『おもしろそうだな』と。紹介してもらい、年に数回夫婦で援農に通うようになると、農業への興味も膨らんでいきました。『農業もいいな』と思い始めていた頃、援農先で耳にしたのが、山梨市が農業分野の地域おこし協力隊を募集するという情報でした。大きな仕事が終わって環境を変えたいと思っていたこともあり、迷わず応募。採用が決まったタイミングで退職し、2017年4月に妻と山梨市に移住しました。

(3)山梨市でどのような暮らしを?

7,000平方メートルの畑で、キウイと伝統野菜の花豆を無農薬で栽培

農業写真

地域おこし協力隊では終了後の就農を前提に農業研修を中心に活動し、並行して独立の準備も進めて、3年間の任期が満了すると同時に就農しました。現在は、三富地区と牧丘地区に畑を借り、キウイをメインに栽培しています。「無農薬でやるなら、まずはキウイで地盤を作った方がいい」という研修先のアドバイスもあって始めたのですが、やってみるといろんな種類があっておもしろいし、市場が成長していて将来性もある。収穫も取引先も年々増えていて、手ごたえを感じています。初めて見たときに「大きくてきれいな豆だな」と思った花豆も作っています。作り手が減って絶滅の危機にあるそうなので、少量でも作り続けていけたらと思っています。

(4)実際に住んでみて感じる山梨市の魅力は?

自治体としての豊かさを感じる山梨市。とても住みやすいですね。

山梨市は、行政サービスが充実していて安心感もあって、とても住みやすいと感じています。入居している若者定住促進住宅は、木をふんだんに使った2階建ての戸建てで快適ですし、市内に引っ越す場合に家賃の一部が返金される制度もあります。また、移住後に子どもが2人生まれたのですが、出産前後のサポートが充実していて子育て環境も良好。子どもを遊ばせるのにちょうどいい大きな公園がいくつもあって、天候やその日やりたいことに合わせて選べるのもいいですね。市営の温泉もたくさんあるので、疲れたときやリラックスしたいときによく行きます。市民料金で利用でき、ゆっくりできて、癒される。お得ですよね。子ども達が成長したら、家族で行きたいと思っています。

(5)プロフィール

家族写真​本多智之(ほんだともゆき)さん (40代)

2017年に地域おこし協力隊として東京都から夫婦で移住。活動終了後に新規就農し、無農薬栽培に取り組んでいる。趣味は山登り。2児(3歳0歳)の父。