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福原千晶さん(山梨地域に移住)

ページID:0007359 更新日:2024年3月5日更新 印刷用ページを表示する

型にはまらない生き方を受け入れてくれる山梨市。
このまちで起業し、大きな夢を追いかけています。

限界集落とされる切差地区に一軒家を購入し、キャンプサイト付き一棟貸しの宿「まるっと舎era」をオープンした福原千晶さん。「いろんな人が集まって夢を語れる場を作りたい」「集落に賑わいを生みたい」と、イベントも開催しています。そんな福原さんを「まるっと舎 era」に訪ね、山梨市での暮らしや魅力についてお聞きしました。

 

山梨市に移住しようと思ったきっかけや選んだ理由は?

「想い」を実現できそうな場所を見つけ、山梨市へ移住

夢ノートの写真​「作業療法士としてもっとできることがあるんじゃないか」と病院を退職し、地域のなかで様々な経験を積むうちに、「医療や福祉が届かない山村地域に、医療や福祉と暮らしがゆるっとつながる仕組みを作りたい」、「空き家を活用して、人と人とのつながりが生まれる場所を作りたい」と考えるようになりました。そして、それができる場所を探し、県内自治体の空き家バンクを毎日のように確認していたときに見つけたのが、この家です。それまで山梨市には縁がなかったのですが、立地、広さ、家の状態などすべてが理想的で、オーナーさんも私の「想い」を理解し応援してくださったので、思い切って新車を買うために貯めていた貯金を解約し、購入しました。

 

 

山梨市では、どんな暮らしをしていますか?

空き家バンクで見つけた限界集落の家で、ゲストハウスを開業

ゲストハウスの写真福原千晶さんと住民との写真​この家は、キャンプができるユニバーサルデザインの一棟貸しの宿として一般の方に提供すると同時に、県内外からいろんな人が集まって、ご飯を食べながら夢を語り合うイベントも、月に1~2回開催しています。私がこういう活動をすることで、この場所の良さや限界集落というものの存在を知ってもらえたり、人と人とがつながって新しい何かが始まったりしたら嬉しいですね。
また、私には、この集落を物理的にも空間的にも心理的にもユニバーサルな場所にしたいという夢があり、その一歩として準備を進めているのが、公民館も道路など集落全体を会場にしてワークショップやライブ、展示会などを行うイベントです。夢に向かって少しずつでも進んで行けたらと思っています。

 

実際に住んでみて感じる山梨市の魅力は?

自由な生き方を受け入れてくれる山梨市が好き

人もまちも、あったかいなと感じています。市役所にもアットホームな雰囲気があって、行くたびに安心するし、窓口の人にも気軽に相談ができます。また、この集落にある3世帯の住人はほとんどが80代90代の高齢者。ときどきお訪ねしておしゃべりしていると、ゲストハウスにいろんな人が出入りすることも、若者がたくさん来て賑やかにしていることも、受け入れ、一緒に楽しんでくださっていることが伝わってきます。一度きりの人生、限られた時間の使い方の選択肢が増えることや、型にはまらない自由な時間の過ごし方を選択できることが、地方暮らしの魅力の一つであり醍醐味なので、そういう生き方を受け入れてくれる地域があることが、山梨市の一番の魅力だと私は思っています。

 

プロフィール

福原千晶さんの写真​福原千晶(ふくはら ちあき)さん(26歳)
新潟県の限界集落で育ち、大学進学を機に山梨県へ。
甲府市内の病院に作業療法士として勤務した後、2023年に山梨市へ移住。