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工藤公康さんによる野球教室が開催されました。
3人の元プロ野球選手が山梨市の少年野球チームに野球教室を実施
2月25日(日曜日)に、石原なち子記念体育館(山梨市市川)にて、元プロ野球選手の工藤公康さんらによる野球教室が開かれました。当日は、雪のため体育館での開催となりましたが、参加した市内少年野球チームの子どもたちは、元プロ野球選手からの指導に、目を輝かせながら練習に取り組んでいました。
講師の3人からは、参加した子どもたちはみんな真剣でまっすぐな目をして取り組んでいた。野球が好きなら毎日少しの時間でも野球のことを考える、練習に取り組む時間を作ることが大事だとアドバイスを送られました。
【主催】加納岩総合病院
【後援】山梨市
工藤公康さん(投手:元西武~ダイエー~巨人~横浜~西武)
通算224勝と数えきれないタイトルを獲得してきた球界を代表する投手。現役時代は西武、ダイエー、巨人の3球団を合計11回の日本一に貢献、監督時代はソフトバンクを5回の日本一に導いた優勝請負人。
野村弘樹さん(投手:元大洋~横浜)
90年代の横浜ベイスターズの投手として活躍、93年には年間17勝で最多勝を獲得、98年にはエースとして13勝を挙げ横浜の日本一に貢献、通算101勝と998奪三振を記録する。引退後は解説者としても活躍。
大塚光二さん(外野手:元西武)
西武ライオンズの外野手として活躍、明るい性格からチームではムードメーカーの存在、日本シリーズには強く92年の日本一貢献するほか、98年には6打席連続安打を記録。引退後は東北福祉大学硬式野球部の監督を務める。
加納岩総合病院の中澤院長が工藤さんに依頼して実現
この野球教室は、加納岩総合病院の中澤良太院長が、地元である山梨市の子どもたちに、ワクワクするようなことを経験させてあげられないかと、工藤公康さんに依頼したことで実現しました。
野球教室の様子
工藤さん、野村さんから投手への直接指導
2人の元投手は、各チームの投手に対して個別に指導を行いました。身体の使い方や腕の振り方などをマンツーマンで丁寧に教えつつ、それぞれの疑問点やこうしたいという意思に対してもアドバイスをしてくださいました。
大塚さんから守備についての指導
大塚さんからは、守備について「うまくいかなかった時に下を向かないこと」や「ミスをしたときには声をかけること」など上手くなるために必要な決め事を子どもたちに負けないくらいの明るさで教えてくださいました。
野球教室のあとは「歩成」さんによるほうとうの提供
3人の元プロ野球選手からたくさん教わったあとは、郷土食であるほうとうでおなかを満たしました。ほうとうは、「歩成」のスタッフを中心にご厚意で作ってくれました。
スポーツリズムトレーニングを体験
準備運動として、インストラクターの保坂さん、加納岩病院や山梨リハビリテーション病院のスタッフの皆さんの指導で、子どもたちやその保護者がスポーツリズムトレーニングを体験しました。
午後には、5人制野球の体験会と、中澤院長による投球障害に関する勉強会を指導者、保護者向けに開催しました
工藤公康さんインタビュー
Q.野球教室をやっての感想は?
一緒に指導した野村さんや大塚さんも言っていましたが、子どもたちには教えてもらっていることを真剣に取り組んでいるところや、教えてもらったことを自分で何とかしようとしている姿勢がありました。
そして出来る(上手な)子もたくさんいました。
能力が高い子も多いという印象で、能力が高くて真面目なので、今後が楽しみだという話を一緒に指導した2人としました。
Q.工藤さんが思う野球の良さとは?
僕らが野球をやっていて思うのは、スポーツの良い要素が野球の中には入っているんじゃないかと思います。
打つ、守る、走る、という役割があり、見えない部分での判断が必要な状況でベースを走ったり、アウトをとるために自分自身を鍛えたり、チームとして動くスポーツの中では、考えて動くことの多いのが野球だと思います。野球というのは、(プレーの合間に)間があり、考える時間があって、動くことができるスポーツです。
瞬間での判断が必要な場面もあれば、次の行動を考える間ができる場面もある。そこにいろいろなスポーツの良さがつまっていると思います。
そしてフォアザチームである点。
チームの一員として、自分自身も頑張れる。みんなが頑張っているから自分自身も諦めずに頑張ろうとなれることは、他のチームスポーツも同じですがとても良い部分だと思います。
そして野球はルールが難しいです。難しいスポーツなのだけど、そのルールを守ってやることもスポーツの良さだと思うし、そしてこれだけルールがある中で(野球を)やるというのは、非常に頭も使うし、いろいろな能力が身につくんじゃないかなと思います。
みんなで繋げて点を取るというのも、競技としては面白いスポーツだと思います。
(守備で)点を守ったらチームプレーと思われがちですが、打っているときも、ベンチにいるときもチームプレーがあり、そういった部分はまた他のスポーツと違った面白さがあると思います。
人の心理を探るのも間があるからできることで、そういった部分の面白さも子供たちに知ってもらって。また新しい野球の見え方や見方を感じてもらいながらレベルを上げて上に上がっていってもらえたらなと思います。