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短歌大会表彰作品を紹介【イベントレポート】
第20回自然と清流・果実の里やまなし短歌大会
山梨市の特色である「自然・果実」をテーマに、市内外か2,209人から延べ4,429首の短歌作品の応募がありました。
2月1日(土曜日)に表彰式がおこなわれました
各表彰と受賞者・受賞作品(敬称略)
- 山梨市長賞
- 山梨市議会議長賞
- 山梨市教育委員会教育長賞
- 山梨市文化協会長賞
- フルーツ山梨農業協同組合長賞
- 山梨商工会長賞
- 三枝浩樹賞(短歌大会選者 歌誌「妖野」代表)
- 秋山佐和子賞(短歌大会選者 歌誌「玉ゆら」代表)
- 特選
- 入選
表彰作品の紹介(敬称略)
山梨市長賞
一般の部
松本 尚樹
中高生の部
柳場 藍衣(山梨南中学校 3年)
小学生の部
根津 桜子(山梨小学校 6年)
山梨市議会議長賞
一般の部
羽田 眞智子
中高生の部
伊藤 聡音(甲府東高校3年)
小学生の部
雨宮 結奈(加納岩小学校6年)
山梨市教育委員会教育長賞
一般の部
井出 和枝
中高生の部
芹澤 岳如(甲府市立北東中学校2年)
小学生の部
秋山 一登(日川小学校5年)
山梨市文化協会長賞
一般の部
雨宮 つぎ
中高生の部
清水 玲音(甲府商業高校2年)
小学生の部
川上 千晴(北杜市立須玉小学校6年)
フルーツ山梨農業協同組合長賞
一般の部
根津 直子
中高生の部
武居 千紗(山梨北中学校2年)
小学生の部
渡辺 廉(後屋敷小学校5年)
山梨市商工会賞
一般の部
金子 三枝子
中高生の部
遠藤 菜々実(山梨北中学校2年)
小学生の部
雨宮 湊(日下部小学校6年)
三枝浩樹賞(短歌大会選者 歌誌「妖野」代表)
一般の部
磯田 悦子
中高生の部
河野 英和(山梨南中学校1年)
小学生の部
石田 恵琉奈(笛川小学校6年)
秋山佐和子賞(短歌大会選者 歌誌「玉ゆら」代表)
一般の部
鷹野 賢次
中高生の部
小俣 里奈(山梨南中学校3年)
小学生の部
中澤 士道(加納岩小学校6年)
特選
一般の部
細田 富士
- ひよどりは 翼のかぎり ホバリング 色づきを増す 実桜の前
飯嶋 せつ子
- 会報の 表紙を飾る シャインマスカット 夫が手掛けた 自慢の房なり
坂本 好子
- 空穂の碑 差出の磯に 建立の 乙女等も碑も 共に老いたる
天野 恵子
- 嗅覚は 思い出探ぐる アンテナか ぶどうの花の 香十五のはつ夏
柴田 奉子
- 千六本 切る音軽く 底冷えの 朝のひかりに 大根を干す
中高生の部
金井 椛音(山梨南中学校2年)
- 夏の空 自転車こいで 見上げると こちらを見ている 入道雲
金子 智愛(勝山中学校2年)
- 校舎前 生い茂るあの ドクダミを 嫌な顔せず 手入れする君
小林 治輝(駿台甲府高等学校1年)
- 蝉たちは 今日もしきりに 鳴いている 夏の終わりを 認めぬように
秋山 颯汰(巨摩高校1年)
- 星降る夜 山々の影 静かにて 夢の中まで 響く虫の声
吉川 友貴(山梨南中学校1年)
- 朝練へ 急ぎ自転車こぐ横を桃いっぱいの軽トラが行く
小学生の部
林 凪沙(日下部小学校5年)
- なつの音 みんなきれい すきな音 木に心がね あるみたいだね
古屋 結逢(日下部小学校5年)
- セミみっけ たくさんの木に とまってる いろんな声で がっしょうしてる
竹内 友皇(後屋敷小学校6年)
- グランドに 夕立ふって 虹のアーチ アーチまで届け ぼくの白球
深澤 碧馬(山梨小学校5年)
- 玄関で 兄が見つけた カブトムシ 今朝もいたよ びっくりしたよ
志村 優奈(笛川小学校5年)
- こと川と 笛吹川と つつみ川 きれいな川が ぼくらの自まん
入選
一般の部
志村 美幸
- ふくらめる 桃に光の 届くよう 被さりし葉を つみゆく朝
西島 克美
- 亡き夫の 修理しくれし 立鉋 草取りながら 大事に使う
亀澤 笑子
- 彼岸花は 忘れじの花 庭隅に 手植えし年に 夫は逝きたり
渡辺 紀子
- 雨降らず 曲がりキュウリの 下がる畑 夕の水やり 日課となりぬ
岩窪 征子
- じりじりと 炎暑の光を 返しつつ 甲州百目は ひっそりと立つ
小泉 かづ子
- さやさやと 葉擦れの音す 見上ぐれば 合歓のうす紅 ふわりと咲けり
飯島 泉
- 我が止め 孫が作りし 畑より 甘いぶどうを 届けてくれる
村田 秀子
- 畑仕事に 手伝い来たる 弟は 使いし道具 研く丹念に
外丸 幸子
- 出土せし 素焼きの壺に 消え残る 甲斐の葡萄の 太古の種よ
松下 弘美
- ころ柿の 里を歩けば 水清き 堰に流るる 武士の声
山本 栞
- 指紋まで 土の色をした 君の指の かたちにくぼむ トレイの培土
小高 弘美
- ずっしりと 熟れて重たき 桃覆う 白き産毛に そっとふれたり
飯島 明子
- 秋風が 窓から通る ちどりの湯 おゆがさらさら 話のはずむ
前川 泰信
- せせらぎで 冷えたビールを ぷしゅと開け 五月の風に 仲間入りする
野田 てるみ
- 朝やけも 夕やけも好き やまあいの ぶどうの葉ゆらす そよ風も好き
中高生の部
倉島 里音(駿台甲府中学校2年)
- 登下校 分かれてしまった 中学校 今でもうかぶ 君の横顔
三原 勇希(甲陵中学校2年)
- 草刈り機 母は今まで できたのに エンジンだけは 僕がかけてる
小林 らら(大月東中学校2年)
- 弟が 遠くで虫あみ 振りまわす 小さな背中 見て母笑う
井上 和音(甲府商業高校2年)
- 青空の下 澄んだ小川と 父の影 つながぬ掌にも 成長を感じる
櫻井 はる(甲府商業高校2年)
- 空に舞う 花火と共に 光ってる 涙のような 天の川
佐藤 芽(甲府商業高校2年)
- 美しく ゆっくり流れる 川を見て 私もあせらず ゆっくり行こう
政野 美空(岡山龍谷高等学校3年)
- 夕暮れと 風と僕とが 一体化 してゆくようだ 自転車の上
天野 愛菜(大月東中学校1年)
- 夏の日の 夕焼けに染まる 桂川 一人ながめる 揺れる水面
高木 澪音(山梨南中学校3年)※高は「はしごだか」
- 勉強中 祖母が私に 頑張れと かごいっぱいの 葡萄をくれる
久保川 雫音(山梨南中学校2年)
- あじさいに 零したたる 雨あがり 日差し強まり 夏が始まる
桂田 桃花(山梨南中学校2年)
- 太陽と ジベつけ後の 真っ赤な手 もっともっと 赤い祖父母の手
小野 ひなの(甲府東高校3年)
- 汗涼し 葡萄の箱を 折りし日よ 祖父母を想う 受験の我が身
井上 琥太(駿台甲府中学校2年)
- 温泉の 湧き出る湯気に 降り注ぐ 雨にやわらぐ 硫黄のかほり
両角 穂楓(駿台甲府高等学校1年)
- 庭先で 丸かじりする 白桃の 種見て思う 弟のひじ
田村 美優(駿台甲府高等学校1年)
- 夕やけは 自然がくれた きれいな絵 明日の天気を 教えてくれる
小学生の部
飯島 悠太(日下部小学校6年)
- 土手歩き 少し聞こえる 川の音 疲れが取れる いい音だな
川口 成実(日下部小学校6年)
- 初めての ぶどうのてきりゅう たいへんだ それでもねコツコツやれば おわりが見える
佐藤 麗愛(日下部小学校5年)
- チリチリリーン ミーンミンミン 虫が鳴く いろんな音だ 秋がきた
鶴田 悠馬(日下部小学校5年)
- 大噴火 いつ生まれたの ふしぎだな 三角形の 富士山の山
今村 志維(日川小学校5年)
- 畑のね ニンジンぬいて うれしくて 記憶に残る 土の香りだ
長野 愛花(日川小学校6年)
- 校庭で みんなで遊ぶ ふと見たら クスの木こっち 見守ってるよ
望月 心暖(後屋敷小学校6年)
- 黒い雲 ゴロゴロと鳴る こわい音 一人でいると とても不安だ
三枝 星南(山梨小学校6年)
- 雨上がり 夕焼空に ツバメ飛ぶ 明日の天気 雲に聞こう
小林 洪喜(八幡小学校5年)
- スタンプを つくのはぼくの 仕事だよ 赤くおいしい サマーエンジェル
奥山 颯士(笛川小学校5年)
- 暑い夏 畑のスイカで スイカ割り じいじが作った 夏のごちそう
松本 昊(西桂町立西桂小学校5年)
- ぼくの夏 青空の下 白浜に 押し寄せる波 カニを見つけた
内藤 花奈(北杜市立須玉小学校6年)
- 夏の夜は かえるがたくさん ないていて おもしろいけど ちょっとこわい
小林 愛璃(日下部小学校5年)
- 楽しいな つめたい水が 気もちいい 足を流れる ふえふきの川
菅 優子(日川小学校6年)
- 友達と 虫網を持ち 振りかぶる あっ飛んでった あのかぶとむし
河野 陽真(山梨小学校6年)
- 夏の夜 蛍の光に さそわれて 父と歩いた 思い出の道