朝日新聞創刊130周年・森林文化協会創立30周年を記念して行なわれた「にほんの里100選」に、山梨市の牧丘・八幡地区が選ばれました。
この事業は、人々の暮らしによって育まれてきたすこやかで美しい里を未来へ残すとともに、「里」の大切さを見つめなおし、地域の自信や活力につなげ、生物多様性の確保や地球温暖化防止、自然の持続的利用に役立てようと、平成20年1月から3月にかけて公募されたものです。
期間中、全国から4,474件の応募(候補地は2,000地点以上)があり、その中から、「景観」「生物多様性」「人の営み」を基準に現地調査などを行ない、山田洋次監督を委員長とする選定委員会の論議を経て、平成21年1月に100か所が選ばれました。
対象となる「里」は、集落とその周辺の田畑や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域とし、広さにかかわらず、人の営みがつくった景観がひとまとまりになった地域を一つの「里」として捉えています。
「牧丘・八幡地区」は、南に富士を仰ぐ傾斜地一面に巨峰畑が広がる景観がすばらしい牧丘地区と、ブドウやモモの樹園地と棚田が織り成す景色の中に、古い切きりづまづくり妻造の民家が点在する八幡地区が一つの「里」として選定されています。
両地域とも農業を主産業とし、西保堰(牧丘地域では「八幡堰」と呼ぶ)という人々の暮らしに欠かせない水を共有し、古くからつながりのある地域です