緊急地震速報とは、地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して震源や地震の
規模(マグニチュード)を直ちに推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を予測し、可能な限り
素早く知らせる地震動の予報及び警報のことです。
この情報を受信して、列車やエレベーターをすばやく制御させて危険を回避したり、工場、オフィス、家庭などで
避難行動をとることによって被害を軽減させたりすることが期待されています。
地震の揺れは、震源から波紋のように波(地震波)として伝わっていきます。
地震波は、主に初期微動(P波)と主要動(S波)の2つに分けられます。最初にP波が伝わり、次に強い揺れのS波が伝わります。地震による被害は、このS波がもたらしています。
緊急地震速報を有効に活用するために
速報を有効に活用するためには、周囲の状況に応じて、あわてずにまず身の安全を確保することが大切です。
家庭では
- 大きな家具から離れる。
- 頭を保護し、丈夫な机の下などに隠れる。
- あわてて外へ飛び出さない。
- 無理して火を消そうとしない。
人がたくさんいる施設
- 係員の指示に従い、落ち着いて行動する。
- あわてて出口や階段に殺到しない。
自動車運転中は
- あわててスピードを落とさない。
- ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促す。
- 急ブレーキはかけず、緩やかに速度を落とす。
- 大きなゆれを感じたら、道路の左側に停止。
鉄道・バス乗車中は
- つり革や手すりなどにしっかりつかまる。
エレベーターに乗っているときは
- 一番近い階で停止させ、すぐに降りる。
屋外では
- 落石やがけ崩れ、ブロック塀などの倒壊に注意する。
- 丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難する。