山梨市三富の北東部、日本三大峠の一つと言われる雁坂峠(2,082m)は、山梨と埼玉両県をまたぐ雁坂嶺(2,289m)と水晶山(2,158m)鞍部にある峠で、秩父多摩甲斐国立公園のほぼ中心に位置しています。
古くは秩父往還と呼ばれた峠道は、人と物が行き交い暮らしと文化を彩った道でしたが、長年自動車を拒み続けていました。
1988年にトンネル工事に着工し、1994年に本坑が貫通、1998年4月23日についに開通しました。これにより甲府-秩父間を結び、両県、周辺地域の産業・経済・文化の活性化につながっています。
詳細
総延長 6,625m
(一般国道の山岳トンネルとして日本一の長さ)
山梨県側 3,525m 縦断勾配 0.3%
埼玉県側 3,100m 縦断勾配 3.0%
幅員 7.5m
※有料道路区間 延長 6,845m
日本国内の一般国道山岳トンネル延長 BEST3
No.1 雁坂トンネル(一般国道140号) 6,625m
No.2 寒風山トンネル(一般国道194号) 5,432m
No.3 安房トンネル(一般国道158号) 4,370m
雁坂トンネル料金表
車種区分 | 通行料金 | 回数券の料金 | ||
---|---|---|---|---|
片道 | 11回券 | 60回券 | 100回券 | |
普通車 | 740円 | 7,550円 | 37,960円 | 60,380円 |
中型車 | 900円 | 9,190円 | 46,170円 | 73,440円 |
大型車 | 1,220円 | 12,440円 | 62,590円 | 99,550円 |
特大車 | 2,080円 | 21,210円 | 106,700円 | 169,730円 |
軽自動車など | 590円 | 6,020円 | 30,270円 | 48,140円 |
原付 | 70円 | 740円 | 3,670円 | 5,850円 |
(注)危険物積載車両・歩行者・自転車の通行は出来ません。
トンネル断面図
雁坂トンネル開通までの歩み
大正 9年 | 県道甲府秩父線に認定 |
昭和25年 | 秩父多摩国立公園に指定 |
昭和28年 | 二級国道140号(甲府・熊谷線)に認定 |
昭和30年 | 国立公園道路に指定 |
昭和32年 | 埼玉・山梨両県による「甲府・熊谷線国道改修促進期成同盟会」を設立 |
昭和40年 | 一般国道140号に認定 |
昭和43年度 | 計画路線に関する計画調査を実施 |
昭和48年度 | 自然環境保全のための指針を策定 |
昭和53年度 | 埼玉県アプローチ部工事着手 |
昭和57年度 | 山梨県アプローチ部工事着手 |
新規のトンネル延長 L=6.6kmをそれぞれについて概略設計実施 | |
昭和60年度 | トンネル延長約6.6kmを国の直轄事業として事業化 |
昭和63年度 | 山梨県側のトンネル工事を着工(起工式 平成元年5月12日) |
平成元年度 | 「雁坂トンネル施工技術検討委員会」設立 |
平成 2年度 | 埼玉県側のトンネル工事を着工(起工式 平成2年11月8日) |
平成 3年度 | 埼玉県側避難坑掘削開始(平成4年1月16日) |
埼玉県側本坑掘削開始(平成4年1月22日) | |
平成 4年度 | 「雁坂道路管理検討調査委員会」設立 |
山梨県側トンネル貫通予定点に到達(平成4年6月25日) | |
平成 5年度 | ズリ搬出坑貫通(平成5年3月25日) |
平成 6年度 | 避難坑貫通式 -埼玉・山梨-(平成6年5月12日) |
本坑貫通式 -埼玉・山梨-(平成6年9月12日) | |
平成 8年度 | 有料道路事業認可 (平成8年9月20日) |
平成10年度 | 雁坂トンネル開通 (平成10年4月23日) |
関連リンク
お問い合わせ先
雁坂トンネル有料道路管理事務所
0553-39-2330