【市指定有形民俗文化財】七日市場宝篋印塔
- 指定年月日
平成13年3月31日 - 所在地
山梨市七日市場1219番地 - 管理者
知足院
解説
この残欠は、宝篋印塔の基礎の部分で、はじめ知足院の南方約400mに所在した経塚に一切経6011巻を内部に納めて奉安されたものが、経塚の整理に伴い知足院に移転されたものです。
側面4面のうちの1面には、造立の趣旨と年月日を記した銘が彫られ、応安5年(1372)に造立されたことが明確となっています。注目すべき点は、他の側面3面にそれぞれ2体ずつ合計6体の地蔵菩薩像が線刻されていることです。地蔵菩薩像は平安時代に出現しますが、六道思想の影響で室町時代までに六地蔵へと発展します。
六地蔵の像容としては県内最古であり、貴重です。