【市指定有形文化財】木造虚空蔵菩薩坐像
- 指定年月日
平成15年8月13日 - 所在地
山梨市三富徳和644番地 - 管理者
個人
解説
本像は、徳和地区の堂に安置されています。伝来については、同地内の吉祥寺と関係があると伝えられていますが、はっきりしたことはわかっていません。
本像は、腹前に大きな宝珠を奉ずる姿に表されていますが、虚空蔵菩薩像の多くは右手に剣を持ち、左手に宝珠を奉ずる姿に表されます。本像の表現をみると、頭部が大きめで体駆は角張り、膝の張りが狭く、こうした体駆の表現は、室町期の造像に多くみられ、側面は当期の他の作例に比べてやや薄く、量感も控えめです。面貌は、ふっくらとした輪郭に目鼻立ちが大きく、ゆったりとした雰囲気があります。
室町時代後半から末期にかけての造立と考えられています。
造立の由緒は明らかではありませんが、地域の歴史と文化を伝える貴重な尊像です。
- 像高 13.5cm